〈MH〉大人の夏休み2016。唐松・五竜、テン泊の山旅
夏の一泊二日山行。
今年も昨年と同じメンバーで北アルプスに行ってきました。
以下はその記録。
写真が60枚もありますが、テキストは短くしてますので、
ざざざっと見ていただければ嬉しい限りです。
※昨年は、穂高岳に行ってました。↓
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9月1日(金)、始発の北陸新幹線かがやき号で東京から長野へ。
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長野からバスで約1h、白馬八方インフォメーションセンターへ。
赤黒ザックを持った赤シャツの人物が我らがリーダー。
穂高&槍ヶ岳にばかり通う偏食山ヤ歴30年(1週間前、槍ヶ岳に行ったばかり)。
唐松・五竜は初とのこと。
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ゴンドラで標高を稼ぎます。
手荷物が15kgを超えると追加料金発生。
リーダーと、友人の「パタゴニ男」はテント泊装備と食材を
ガッツリ担いでるため、2人ともオーバー。
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ゴンドラの次はリフトに2本乗ります。
さすがは白馬エリア、スキー場だらけ。
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午前11時近く。自宅を出てからすでに約6時間。
リフトの終点からいよいよ歩き出す。ガスってます……。
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たまに晴れ間も見えるけど、基本的にガスの中。
「八方池」という地点までは観光客も多く、道の整備具合はかなりのもの。
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「絶対晴れますって。任せてください」と無責任に請け負う友人、パタゴニ男。
すっかり山にハマり、この夏3度目のテント泊。
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天気運はなくても雷鳥運はあります。幼鳥(?)が砂浴び中。
近くに親鳥らしき姿もありました。
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歩くこと3時間30分。唐松岳頂上山荘に到着。
お、稜線の向こうの空はいー感じ。
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部分的に晴れていて、唐松岳の頂上が拝めた。
何も達成してないけど、まずは缶ビール(350ml缶600円)で乾杯。
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知ってはいたけど、テント場は山荘からかなり下った場所にあり、
トイレやビールを買いに行くのが修行レベル。
結果として、酒量が最小限に抑えられて良かったのですが。
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リーダーは年代物のテントを手際よくササッと張っていく。
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まだぎこちないパタゴニ男はリーダーに教えを請いつつ設営。
ちなみに、一番身体の大きい僕がこのテントで一人で寝ることに。
他人が担いだテントを独り占めするというエクゼクティブな夏休み。
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テントを張ってから頂上まで一往復。片道20分ほど。
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山荘方向を振り返る。片側(町サイド)は完全にガスってます。
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「我が家はあそこ!」
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赤と緑のがそうです。
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頂上からテン場まで戻りすがら山荘を覗いてみる。
部屋の中までは見てないですが、玄関や食堂はとても綺麗で明るかった。
トイレも山小屋にしてはかなり良い方かと。
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そして始まるディナータイム。晩ごはんは「鍋」です。
パタゴニ男、でっかい保冷バッグに、凍らせたスープと冷えた食材を入れて
(それだけで5kgぐらいあったらしい)担いでくれました。
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鶏味噌出汁(?)の鍋に、締めラー付き。
僕、食べるだけの人……。ごちそうさまでした!
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残照の中、ウイスキーやワインをちびちび。酩酊。
雲が増えてしまい、楽しみにしていた星空は見えず。
7時にはテントに入りました。
大人になってから初めてのテント泊。
テント自体にも、シュラフやマットなどの装備にも何の問題もなく、
快適だったけど、夜間の風雨に神経が休まらなかったのか、熟睡できず。
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ここから2日目。
朝5時前。小雨&ガスガスで御来光もなし。
ああ、一年前と同じパターンか……と3人で喋っていたら。
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みるみる晴れていくじゃありませんか。
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昨日は全く見えてなかったエース格の登場に小屋前で沸く人々。
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うし、行きますか。
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五竜岳まで南進。
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行動を開始してすぐの難所、「牛首」で、高所恐怖症のパタゴニ男の歩みが鈍る。
五竜岳は見えている。行けるか!?
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結構アップダウンがあるやないの……。
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「岩場では重力に対して真っ直ぐ立つ」を実践するリーダーと、
恐怖心で壁から身体を離せず、逆に不安定な姿勢になるパタゴニ男。
ここは確かにちょっと怖かった。
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森林限界の上の稜線が好きなリーダーはご満悦顔。
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グイッと標高を下げ、唐松・五竜間の最低鞍部と思われる地点から五竜岳を望む。
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待ってろ、五竜。
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今日も雷鳥発見。2日間で8羽ぐらい見たため、
僕らの中で、「いつでも会える特別天然記念物」に認定。
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五竜山荘到着。15分ほど休憩。
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ザックをデポして、頂上を目指す。僕のザック、ちっちゃ。
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何度見てもいい山容、いい道。山荘から1h、しっかり登らされます。
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案の定、途中で息切れし、遅れがちになる僕。
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2人に付いて行くのに必死だけど、
この天気にこの頂上、ワクワクが止まらない。
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そして……
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やったぜ……。
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鹿島槍ヶ岳方面。
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唐松岳。その奥には白馬岳も。
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五竜山荘から登って来た道。きつかったけど、登ってきて本当に良かった。
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うおおおおお!
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鹿島槍ヶ岳をバックにしばし休憩。
唐松・五竜は一年越しの計画でした。達成感ありあり。
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五竜山荘に戻って乾杯。あとは下山するだけ。
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しかし……
遠見尾根で下っていったんですが、
ガスで眺望ない、風がなく湿気があって暑い、ダラダラ長い、意外と登り返しがある、
と、嬉しくないことだらけで、足取りは重く。
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終盤にはパタゴニ男、ぐったり。僕もだいぶ脚にきてました。
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珍しく、町が見えてきた時に嬉しくなりました。
ゴンドラで麓に降り、風呂に入り、バス、新幹線と乗り継いで帰宅。
翌日の今、久しぶりのしっかりとした筋肉痛と、
びっくりするぐらいの日焼けを全身に感じながらこれを書いてます。
唐松・五竜縦走に目をつけたのは1年2ヶ月ぐらい前でした。
昨夏にこのコースを歩いてたとしたら、
当時の山力(やまぢから)ではだいぶ苦しんでたんじゃないかなと思います。
想像以上に登り応えがあり、体力が必要とされるコースでした。
また、暑くて消耗も激しかったです。
天候に恵まれて……と言い切れるほど晴天続きではなかったですが、
2日目の午前中、唐松から五竜へ縦走している時に晴れてくれて本当に良かった。
アルプスの雄大さはやっぱり晴れてこそ感じられる部分が大きいなぁと痛感。
特に五竜岳からの360度のパノラマには感動しました。
あそこにはまた立ちたいですね。
パーティーのリーダーとパタゴニ男に感謝!
重いテン泊装備と食材を担ぎ上げてくれて、本当にありがとう。
さあ、次はどこ行きましょ?