〈YMH〉外出自粛の前に――富士山にフラれるドライブ & 秩父・武甲山ハイキング
正月登山(鍋割山&塔ノ岳)以来、約3ヶ月ぶりの投稿です。
3ヶ月の間に世界は大きく変わってしまいました。
人類史に残る疫病の日々を、世界の全ての人がともに生きています。
これを読んでくださっている皆さんは元気でしょうか。
コロナウイルスの脅威が去るのはいつなのか、
またハイキングや旅を楽しめるのはいつなのか、誰にもわかりません。
僕は今、基本的に自宅でおとなしくしています。
外に出るのは散歩と買い物とジョギングぐらい。
神奈川県の多摩川沿いに住んでいるので河川敷が近いのはありがたい。
外出自粛を要請される前と仕事環境や日常生活はさほど変わりません。
でも、現場に行ったり、仕事仲間と会ったり、出張や山旅に出たり、
友人と酒を飲んだり、ライブを観に行ったり……
そういった活動や楽しみがほぼ全くない日々がこんなにも
味気ないものなのかと、3週間ぐらいですでにうんざりしています。
今はあまり考えないようにしていますが、
仕事も減っているので、この先の収入も減るでしょう。
生きていく上での優先順位も変わらざるを得ません。
それは誰もが同じ。
今は先のこと、大きなことはあまり考えすぎないようにして、
自分と家族の心身の安全第一で出来ることをやっていくしかありません。
ということで、自分自身の気晴らしを兼ねて、
2月~3月のドライブとハイキングの画像を並べて行きます
「気晴らし」と言いながら曇り空ばっかりという(笑)。
…………
◆ 大野山(神奈川県・丹沢)ドライブ
仕事に忙殺されていた2月中旬、
「んもードライブしたい。富士山見たい」と急にスイッチが入り、
夜明け前に丹沢にある大野山まで車を走らせました。
関東編ハイキングガイドブックの常連でもある大野山。
実は車で山頂近くまで行けるということを知ったのは最近のこと。
自分の足で登る前に車で行ってしまいました。
日の出時刻に合わせて山頂に向かったのですが、ずっと雲が厚く、
ご来光も富士山も拝むことなく、小一時間で帰りました。
一応、「わずかに残っているガスを使い切り、
賞味期限ギリギリのフリーズドライ食品を食べる」
というタスクは朝霧に包まれた山頂の東屋でクリア^^;
誰にも会わず大野山を後にしました。
駐車場に車ゼロ、山頂に人ゼロ。これは貴重な経験……なのか?
この頃は、中国でコロナウイルスが猛威を振るっていることは
しっかり認識していましたが、日本での感染者数がまだ少なく
(北海道で感染者が一気に増える直前)、
現在のような状況は予想していませんでした。
この後ドドドッと国内感染者数が増え、社会に緊張が走り、
仕事の現場やイベント、家族行事や趣味の集まりがキャンセルになりました。
…………
2月下旬、結婚記念日に奥さんと1泊2日のドライブ旅行へ。
「富士山+五重塔(+桜)のあの写真」が撮れる場所として
外国人観光客に人気の新倉山浅間公園(山梨県富士吉田市)に向かいました。
高速道路の車中からは富士山が見えていたのですが、
新倉山浅間公園に着いたらフラれてしまいました。
その後、静岡県方面へ南下。
道の駅や山中湖に立ち寄ったり、お散歩タイムも挟みながら御殿場へ。
おろしたてのアークテリクスのローカットハイクシューズも良い感じ。
御殿場のホテルに泊まり、温泉と鉄板焼きを楽しみましたが、
駐車場、ロビー、大浴場、食事処などではあまり人に会わず、
「観光業、今すでにきついだろうな……」と思ったのを覚えています。
もう一つ覚えているのは、ホテルの部屋から目撃した楽しい光景。
100人規模のやんちゃな走り屋集団が、長い隊列を組んで、
御殿場インターから東名高速に爆音で入って行くところでした。
さすが御殿場(笑)。
彼らは常に顔を覆っているだろうし、バイクだし、
ソーシャルディスタンスを守りながら今も元気に走っているのだと思いたい。
翌日の昼に行った御殿場プレミアムアウトレットは、
雨天ということもありガラガラでした。
…………
◆ 秩父(埼玉県)
もういつ緊急事態宣言が出てもおかしくない……と皆が戦々恐々とし、
スーパーでごっそり買う人が増えた3月下旬。
埼玉での仕事のついでに秩父に行くことにしました。
ふと「この先、ドライブを楽しめることも少なくなるだろう」と思い、
どうせなら土地勘の全くない所へ向かおうと、
その場で秩父のホテルを2泊取りました。
――秩父について僕が知っていたのはこれだけです。
たまたまホテルの裏の高台が羊山公園という有名な公園で、
そこで桜と武甲山を一緒に眺めることが出来ました。
長年に渡って削られてこんなピラミッドっぽい風貌になっています
(向こう側は削られておらず普通の山です)。
痛々しいけど、これが秩父の産業です。
地図好きな人はぜひ武甲山の等高線を見てみてください。驚きますよ。
翌日急遽、奥さんも電車で秩父入り。
駅直結の立ち寄り湯『祭の湯』と近くのホルモン焼肉を堪能しました。
食後に大型スーパーに寄ってみましたが、
神奈川の地元のような「買い占め・買いだめ」は全くなく、ホッとしました。
そしてこの翌日……、
…………
早朝に起床し、ホテルから15分ほど車を走らせ、武甲山登山口へ。
奥さんの許可がもらえたので、急遽一人で武甲山に登ることにしました。
次いつ山に登れるかわからない。そんな気持ちを奥さんに
見透かされたのかもしれません(車に登山靴を積んどいて良かった……)。
登山口である「一の鳥居」の標高が518mで山頂は1304m。
登り2時間強、下り1時間強。3時間半ほどの山歩きでした。
そこかしこに昨秋の台風の爪痕がありましたが、
登山道そのものはよく整備されていて迷いそうな箇所はありません
(残念ながら登山道からは全く採石場は見えません)。
山頂に「御嶽神社」があり、この登山道は「表参道コース」と言われています。
平日のこの日、出会った登山者は15人ぐらいでした。
登山道の雰囲気も、神社へ続く参道という位置付けも、
神奈川の丹沢にある大山によく似ているなと思いながら歩いてました。
山頂はそれほど広くなく、柵で囲われていて無粋ですが、
秩父市が一望でき、浅間山や赤城山などの山々もよく見えました。
足元の方に目をやると採石場とそこで動く大型のトレーラーや重機の姿も。
山頂から撮った画像のちょうど中央あたりにあります。
登山口駐車場まで戻ると、山岳救助隊の車が2台停まっていました。
訓練か何かでしょうか。
ホテルに戻って目覚めたばかりの奥さんを拾い、
『紡』(つむぎ)というお店でうどんとそばの合盛りをいただき、
道の駅で野菜やお土産などを買い込み、
6輪にカスタムされた軽トラを見て(笑)、帰途につきました。
…………
秩父から戻って数日後、関東に季節外れの雪が降りました。
自宅から多摩川にかかる橋を渡って、多摩川浅間神社までお散歩。
映画『シン・ゴジラ』で「タバ作戦」の指揮所が置かれた場所です。
武蔵小杉のタワーマンション群も良く見えます。
この辺りをゴジラが歩いていました。
「御守り&絵馬セット」を買って帰宅。
息の詰まる日々が続きますが、皆さんもどうかご安全に。