〈YMH〉絞りと被写界深度のあれ。50mm f1.8からf16まで
写真のブログとかカメラ雑誌とかで、
1枚ずつ絞りを変えて、被写界深度の違いを見せるというテスト画像
(なんて言うんだろう。「ボケ具合」テスト?)ってよくありますよね。
あれをやってみたくて。
Nikon D750ボディ + Nikkor 50mm f1.8レンズで実践。
両方ともまだ買って日が浅いので自分でも感じを掴むために。
Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G フルサイズ対応 AF-S 50/1.8G
- 出版社/メーカー: ニコン
- メディア: Camera
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以下、どばーっと写真を載せていますが、
一枚一枚画像を追って行くより、
20枚をまとめたこの動画(スライドショー)が一番わかりやすいかもしれません。
中央右側の茶色のビルにご注目。↓
画像がシームレスに繋がっていて、本当の動画っぽいというか、
タイムラプス動画っぽく見えますね(^^)
ちなみにですが、ボケは英語で「Bokeh」で通じるらしいですよ。
今回のテスト画像のISO感度は100。モードは絞り優先オート。
ピントは左側のロング缶に合わせています
(すみません、淡麗グリーンラベルで……)。
画質はFINE S。
このブログではそれを1/3ぐらいにサイズダウンして掲載しています。
20枚あります。
開放側から行きます。f 1.8 ↓ ss 1/2000
f 2.0 ↓ ss 1/1600
f 2.2 ↓ ss 1/1250
f 2.5 ↓ ss 1/1000
f 2.8 ↓ ss 1/800
f 3.2 ↓ ss 1/640
f 3.5 ↓ ss 1/500
f 4.0 ↓ ss 1/400
f 4.5 ↓ ss 1/320
f 5.0 ↓ ss 1/250
f 5.6 ↓ ss 1/200
f 6.3 ↓ ss 1/160
f 7.1 ↓ ss 1/125
f 8.0 ↓ ss 1/100
f 9.0 ↓ ss 1/80
f 10.0 ↓ ss 1/60
f 11.0 ↓ ss 1/50
f 13.0 ↓ ss 1/40
f 14.0 ↓ ss 1/30
ここがラスト。MAX絞って、f 16.0 ↓ ss 1/25
背景が徐々に浮かび上がってくる感じ、おわかりいただけたでしょうか。
これがやりたくて。
でも、うん、やっぱり動画の方が面白いですね(笑)。
長々とお付き合いいただいてすみません。
…………
以下、蛇足です。
当たり前ですが、
50mm f 1.8というレンズは、開放寄り(f 1.8側)で撮ればよくボケます。
とてもリーズナブルですし、DX専用レンズの35mm f 1.8と同じく、
「とりあえず」でキットレンズと合わせて買ってしまって問題ない。
というか、オススメします。
主題だけにピントが来ていて、
うしろがふわーっとボケるというプロっぽい画が簡単に手にできます
(プロが仕事で使うレンズはもっとボケ自体が綺麗で解像力が高いものですが)。
ですが、僕自身はこのレンズに限らず、
仕事でも遊びでもちょっと絞って撮ることが増えました。
ボカすことよりもシャープさとか解像感を求めるようになってきたというか。
仕事で記録写真を撮ることがよくありますが、その時は、
甘ピンや微ブレ低減という保険的な意味で「ちょっと絞る」ことが多いです。
遊びの時でもそのクセが出ているというのもあります。
以前、友人のプロカメラマンが僕に語ってくれたことを思い出します。
「一眼レフを入手して、写真の楽しさにハマると、
皆、まず単焦点レンズで開放で撮ってボカシたくなるし、そういう写真が良く見える。
でも、ある程度以上写真を続けると、絞ってパキッとシャープに撮りたくなる。
その後、またボケ路線に帰ってくる人もいるけどね」。
これを初めて聞いた時(僕の中でのボケジャスティス期)は
全く理解できてなかったけど、今はよくわかります。
気付けば、ボケよりクリアさ、シャープさ、解像感にこだわるように。
こだわると言っても職業カメラマンじゃないので、
高い機材を買うとか、技術を高めるとかいうよりは(もともと両方ないけど)、
手ブレしにくい撮り方、設定なんかを気にするようになった……
まあ、当たり前の基本を再確認した程度ですけれども。
きっとこの方向性を突き詰めて行った先にあるのは、
高級中判カメラを三脚に乗っけて、徹底して構図にこだわり、
ISO 50でガッツリ絞って撮るというような風景写真の世界でしょう。
僕はそこまでは行きませんが、「開放にする」「絞る」、
知識としてその両極端の撮り方の意味や手法が
理解できているというのは大きいのかなと思います。
ちょっと長くなってきたので、この話はまた書きたいと思います。
最後に。淡麗グリーンラベルの缶を手すりに固定するために使った
「ひっつき虫」はオススメだということは言わせてください。↓
知人のカメラマンに教わりました。ブツ撮りする方は必携!
撮影関係なく、壁にポスターとか何かを貼ったりするのにも便利ですよ〜。