〈MH〉失われる和モダン――ホテルオークラ東京
今年の8月いっぱいで、
『ホテルオークラ東京』の「本館」が、
建て替えのために休業となります
(「別館」は変わらず営業します)。
屈指の和モダンスタイルの名建築として、
そしてホスピタリティ溢れる優れたホテルとして、
日本のみならず世界中にファンがいるオークラ本館。
世界的に著名な建築家やデザイナーなどが、
建て替えしないで済むようにという
保存運動までしていましたが、
開業以来53年の建物は内も外も老朽化が進み、
そのまま残すことが難しいようです。
僕はおめでたい席に出るため、
12年ぶりぐらいにオークラ本館に行きました。
前回来た時は、
ただの「有名なホテル」としか思ってませんでしたが、
なくなると知ってしまうと
(建替え後はちょっと様子が変わるらしいので……)、
がぜん、「ちゃんと見ておきたい」という気持ちになりました。
現金なものです。
実際、はとバスツアーなんかも人気のようです
(館内散策と食事で1、2時間いるみたい)。
昨年末のCasa BRUTASでも特集されてましたし。
僕はこれを読んで興味津々になったクチ。↓
僕はこの日、おめでたい席に出るのを口実に、
ちゃんとカメラを持って行き、
有名なロビーを始め、あちこちで写真を撮りました。
和食の『山里』で会席料理もいただいたので、
次のエントリでその写真をいくつかアップしようと思います。
桜も見頃だったホテルオークラ東京。
自分や家族にとって忘れがたい素敵な1日となりました。
行ったから言う訳ではないですが、
ホテルオークラ東京は「ここにしかないもの」の塊に思えます。
特にクリエイティブなことに携わっている方にとって、
とても気付きや刺激が多い場所なんじゃないでしょうか。
いや、誰であっても、ここでは「何か」を感じると思います。
先述のロビーは、カフェテリアでもなんでもないので、
無料で、ただただボーっと座っていられます
(実際そういう人も多いです)。
BGMもありません。
うーん、なくなる前にまた行っておこう。