〈MH〉12時間だョ! 弾丸ぼっち夏休み・木曽駒ヶ岳&宝剣岳

f:id:monotohito:20160802201401j:plain

 

自由業の不自由と申しましょうか……。

 

会社員のようなこれと決まった夏休みは僕にはありません。

 

毎日でも仕事はあるし、毎日が休日のようでもあります。

 

万事が適当な僕は、普段もちゃんと区切りを付けずに働いているから、

いくらでもダラダラ仕事ができてしまう。

 

これはイカン、また今年もこんな感じで夏が終わってしまう!

……と、強引に夏休みを取って出かけてきました。

 

仕事の都合もあり、泊まりがけでは行けない。できれば12時間ぐらいで収めたい。

 

で、選んだのが中央アルプス(長野県)の木曽駒ヶ岳百名山)と宝剣岳

 

この2座、3000m近い高峰なのですが、アプローチが日本一優れていて、

ロープウェーで2600mぐらいまで行けちゃうんです。

登り嫌いな僕のためにあるような山。

 

そんなだから、8月〜紅葉時期の土日は大勢の人出で賑わい、

それはもう大変なことになるそうです(ロープウェー2時間待ちとか)。

 

なので僕は平日に行くことにしましたが、

そうすると、パートナーも友人も仕事があって行けない。

 

ぼっちです。一人でレンタカーで行って来ました。

 

神奈川から往復460km。かかったお金は全部で26,000円。

現地滞在時間(山を歩いている時間+休憩時間)は4時間ちょっと。

 

12時間のうち大半が移動時間で、かつ結構な高額という、

無駄に威勢が良いというか、非経済的な遊び方をしてしまいましたが、悔いなし。

 

晴れの日に行けたというのが大きな理由ですが、

 

思った以上に木曽駒ヶ岳&宝剣岳が素晴らしく、登り応えもあり、

「次はもっとゆっくり、仲間を誘って来よう」と思わせてくれたから。

 

「最も簡単に味わえるアルプス」は伊達じゃない。

 

月曜なのにファミリー登山の人も、グループ登山の人も多かった。

 

登山中級者〜上級者も上手いことルートを工夫して歩いていたようでした。

 

登山ビギナーがもしここに連れてこられたら、

一発で山を好きになるんじゃないかなぁ。

 

アクセスと絶景は金で買える、ということですね。

 

ということで、山行写真を並べてみます。

 

カメラは防湿庫で眠ってたD7000とNikkorの18-200mm f3.5-5.6を

引っ張りだしてきました。

 

このレンズ、2年半ぐらい前にニコンで修理して以来、

久しぶりにがっつり使ったんじゃないかと思います。

 

…………

 

f:id:monotohito:20160802205247j:plain

 

月曜朝3時に地元(神奈川)発。

 

中央道駒ヶ根ICを降り、

菅の台バスセンター併設の駐車場に車を停める。ここまでで約3h。

 

で、朝6時頃バスに乗ってロープウェー乗り場まで行く。

 

マイカー規制があるため、みんな必ずバスに乗り換えます。

 

休日はまずこのバスに乗るまでが大変らしい。

 

…………

 

f:id:monotohito:20160802205222j:plain

 

バス&ロープウェーがワンセットになったチケット。

 

成人一人往復3,900円!

 

しょうがない、アクセスと絶景を金で買うのだから(笑)。

 

…………

 

f:id:monotohito:20160802205752j:plain

 

バスは山道を30分走ってロープウェー駅に到着。

 

乗り継ぎがよく、始発と思われるロープウェーに待たずに乗れました。

 

定員60名。みっちり詰め込みます。6時45分頃出発。

 

この時間は登山客と観光客が半々ぐらいだったかな。

 

休日はまずこのロープウェーに……(以下略)

 

…………

 

f:id:monotohito:20160802210244j:plain

 

7分で1000m上がって、はい、着いた! 千畳敷カールです。

 

北アルプスの涸沢カールよりスケールは小さいですが、聞きしに勝る美景。

 

この左側の尖った所が宝剣岳……かと思いきや、

これは「サギダルの頭」というピーク。通称「ニセ宝剣」。

僕もまんまと騙されました。

 

剣岳は右側のガスってる所です。

 

木曽駒ヶ岳はこの山々の奥側にいるので乗り越えて行きます。

 

…………

 

f:id:monotohito:20160802210804j:plain

 

ちょっと上空はガスってるけど、天気はもちそう。

 

ニセ宝剣を正面に見て、向かって右側に山行開始。

 

千畳敷カールを横切ってから急坂を上がり、

 

写真の真ん中辺りの凹んでる所まで登ります。

 

…………

 

f:id:monotohito:20160802210942j:plain

 

急坂に入る直前にロープウェー駅を振りかえる。

 

俺の、夏休みは、今、始まったッ!(ぼっちだけど)

 

…………

 

f:id:monotohito:20160803021923j:plain

 

急坂を上がった所が「乗越浄土」。

 

ようやくその先がうっすらと見えてくる。

 

…………

 

f:id:monotohito:20160803022210j:plain

 

次の瞬間、ガスがぶわっと飛ばされて……あれが、木曽駒ヶ岳!?

 

いや、これは前衛峰の中岳。この奥に木曽駒ヶ岳がいます。

 

…………

 

f:id:monotohito:20160803022408j:plain

 

中岳を登って行く人々。夏の高山って感じ。

 

…………

 

f:id:monotohito:20160803022447j:plain

 

中岳を登り切ると、第一目的地・木曽駒ヶ岳の姿が。

 

この光景もアルプスって感じ。かなり気持ち良くなってます。

 

…………

 

f:id:monotohito:20160803022557j:plain

f:id:monotohito:20160803022608j:plain

 

ワープしますが、木曽駒ヶ岳に到着。

 

ツアー客でごった返す前に着くことができ、静かな山頂で10分ほど休憩。

 

頂上が想像以上に広かったし、木がないのでどこでも見晴らしは最高です。

 

…………

 

f:id:monotohito:20160803023711j:plain

 

西の方を見ると、2014年に噴火した御嶽山がはっきりと(写真の左側)。

 

右側の高い所は乗鞍岳でしょう。

 

…………

 

f:id:monotohito:20160803022839j:plain

 

木曽駒ヶ岳の頂上から、来た道を振りかえる。

 

手前の丘が中岳。

 

その右奥の、ちょっとガスってる所がこれから行く宝剣岳

 

…………

 

f:id:monotohito:20160803024028j:plain

f:id:monotohito:20160803024122j:plain

 

来た道を戻って、中岳も越えて、乗越浄土から宝剣岳へ。

 

完全な岩峰。いや〜、かっこいい。

 

…………

 

f:id:monotohito:20160803024219j:plain

 

登山地図などにも記されていますが、

 

剣岳への道、そして、宝剣岳の向こう側へ降りる道は

一般ハイキングルートではなく、経験者向けの岩稜帯なので、

「気軽にみんなで」って訳にはいかないので要注意です。

 

楽しそうにみんなで歩いてるファミリーもいましたが(笑)、

きっと両親が熟練者なのでしょう。そうあってほしい。

 

…………

 

f:id:monotohito:20160803024650j:plain

 

イマイチ高度感が伝わりませんが、一寸先はノンストップ崖。

 

…………

 

 

f:id:monotohito:20160803024748j:plain

 

剣岳頂上に到着。

 

先を見ると……だいぶギザギザしてて大変そう(汗)。

 

関係ないですが、かなり経験積んでそうなこの写真の老夫婦。

ザックが2人ともグレゴリーでお揃いでかっこよかった。

 

この2人も僕と同じ方に降りるのかなと思ったら、

乗越浄土へ引き返すルートを選択してました。

 

ここから先の約1時間、自分の前にはたった一人しか歩いてなかった。

 

みんな宝剣岳には登らないか、

登っても引き返す人が多いのでしょう。

 

…………

 

f:id:monotohito:20160803030404j:plain

 

約30〜40分ほど岩の道を進む。

 

「あ、ここは確かに滑落死亡者や行動不能者が出るわ」と思いました。

本能的に危機を感じて集中力が出てきます。

 

今回はソロだということもあり、より一層慎重に、

三点支持を忘れずにアップダウンを繰り返しました。

 

…………

 

f:id:monotohito:20160803030931j:plain

 

そんな岩岩した道の途中に、千畳敷カールを見下ろせる絶景スポットが。

 

ラピュタは本当にあったのです。

 

…………

 

f:id:monotohito:20160803031457j:plain

 

人がアリのようだ。

 

…………

 

f:id:monotohito:20160803031133j:plain

 

だいぶ降りたなと思ったところで約8mの垂壁登り。

 

写真中央右側に鎖があるのが見えるでしょうか。

 

これを使っても良いのですが、

手がかり足がかりが多かったので、使わずに登ってみました。

 

意外とすんなりと行けたことに成長を感じる僕。

 

というより、上で待ってる人(降りたい人)がいたので、

躊躇してる場合じゃなかっただけのことですが。

 

…………

 

f:id:monotohito:20160803031649j:plain

 

ギザギザゾーンをなんとか越えて尾根道を10分も行くと、

ロープウェー駅に戻れる分岐点「極楽平」に到着。

 

下から見たあの「ニセ宝剣」ことサギダルの頭は通りません

(道がありません)。

 

今日はこの極楽平までで稜線を降りますが、

そのまま歩き続けると、百名山空木岳(うつぎだけ)にも繋がっています。

 

仲間のパタゴニ男と一泊二日でいずれ縦走したいと思います。

 

…………

 

f:id:monotohito:20160803032153j:plain

 

そして、10時30分。ロープウェー駅に帰還。

 

ほぼ同時に、千畳敷カールはガスに包まれました。

 

それでも続々と観光客はロープウェーで運ばれてきます。

 

お金と時間を使って、わざわざロープウェーで上がってみたら

曇ってて何も見えないというのはトホホ……ですよね

(下界は晴れてるだけになおのこと)。

 

そう思うと気の毒ですが……

自分は早め早めに行動して正解だったなと思いました。

 

この時点で下りのロープウェーも待ちの列ができてましたし、

「雷が発生したら運行休止の恐れあり」とか

「午後は混むので整理券発給の可能性あり」とか、

アナウンスで色々と脅されて(?)いたので、

 

ジュースを一本ゆっくり飲んだぐらいで

ささっとロープウェーに乗って下山。

 

そして、下界のロープウェー駅からバスで菅の台バスセンターに戻り、

温泉にも入らず、食事も摂らずに地元まで車を走らせました。

 

風呂に入ってリラックスしたり、ご飯を食べて満腹になったら、

確実に運転中に睡魔に殺られると思ったから(笑)。

 

緊張を解かずに帰宅の一手を選んだ甲斐あって、

中央道が渋滞する前に走り抜け、15時過ぎには帰宅。

 

16時から日常の業務に戻っていたという、

なんだかよくわからない一日になりましたが、

 

納得ずくでお金と時間を注いで、

最高の12h弾丸ぼっち夏休みを完遂できたので、

今も非常に満ち足りた思いでこれを書いています(笑)。

 

いっそロープウェー登山の道を極めようかな……。