〈MH〉繰り返すこのアップダウン。山梨の十二ヶ岳へ
GW前半、山梨の十二ヶ岳(じゅうにがたけ)に登ってきました。
標高1683m。
コースタイムは5hほどですが、
しっかりアップダウンがあり、鎖場や吊橋などスリリングな箇所も出てくる
なかなか歯応えのある山行。
先日の茅ヶ岳とは打って変わって好天に恵まれ、
マイナーな山ながらかなり楽しめました。
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メンバーは、
この2日後に3泊4日の北アルプス縦走を控えており、
あくまでウォームアップとして参加。
息一つ乱れず終始余裕だった我が隊の隊長(左)と、
普段以上にザックがパンパンで、息を乱しまくっていたパタゴニ男(右)。
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十二ヶ岳はこれ。結構険しい山容。右から登って左に降ります。
大小十二個のピークがあるから十二ヶ岳。
一ヶ岳から順にクリアしていきます。
といっても、一から十までは30分ぐらいですぐ通り抜けられます。
無理くり「ヶ岳」を付けてないかい? と思うような所も。
登山者にフィールドアスレチック感を楽しんでもらうサービス精神の現れというか、
山おこし的なものを感じないでもなく。
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しかし、十一と十二は本物です。本物のトンガリくんです。
結構登ったところからドーンと下りて、またガーンと登らせてくれます。
手を使ってよじ登る所や、
サンマの背骨みたいなグラつく吊橋も現れ、
クライマックス(頂上)に向けてテンションが上がる。
アルプス以外の山に行く時は、
だいたい「散歩」か「トレーニング」と割り切る隊長も楽しめた模様。
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無事に十二ヶ岳の頂上に到着。西湖越しに富士山を望む。
やっぱり眺望って大事だよな……としみじみ。
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そして。
この隊始まって以来言って良いほどの本格山メシに舌鼓を打つ。
3種のステーキと野菜のワイン蒸し焼き。
前もって「頼むぜ、山シェフ!」とパタゴニ男をその気にさせておいたら、
食材と調理器具満載で登ってくれました。
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テンキュー。次はパスタが食べたいなぁ。
とか言いながら、サクサクっと下山。
…………
下山した登山口にかなり近い場所にあった案内表示。
普通の山道が「通学路」になってて驚きました。
何十年も前に実際にこの道を使って子どもたちが通学していたそうです。
舗装道路ができるまで、山間の生活道路だったんでしょうね。
…………
都心から車で片道2h強。
恐れていたGW渋滞も、都心を04:30出発にすることで回避。
有名な山ではないので、登山道も空いていました。
頂上にはそれなりに人がいて、
下山後の温泉(「いずみの湯」)は結構な賑わいでしたが、
それは想定内。
気の合う仲間と楽しく喋りながら歩いて、
急登や危険箇所ではマジになって、
頂上で腹いっぱい食べて、温泉に浸かる……という、
レジャーらしいレジャーを満喫しました。
帰りは中央道が混む前に走り抜けて、
明るいうちから地元でお疲れさん会開始、と、
アフターも苦しゅうない運び。
まあ、GW中で僕が休めるのは唯一この日だけだったんですが……。
完全な初心者にはちょっと危険だと思うけど、
登山経験者には広くオススメできる十二ヶ岳でした。
これはリピート確定。
あと、山頂で分厚い肉をじゅーじゅーすると、
塩コショウだけでトリップできます。ぶっ飛びます。こっちもオススメです。
パタゴニ男、肉、毎回頼むぜ……。
……なんて書いてたら、僕らが行ったのと同じ日に、
十二ヶ岳で滑落して首の骨を折る重傷を負ったシニアの方がいたようです。
道を間違えた上での滑落なので、
正規ルートを外さなければ大丈夫だったのかもしれませんが、
道迷いや滑落は誰にでも起こりうることなので、
山をナメることだけはしないように気を付けます。