〈MH〉檜洞丸でプチ雪山体験(神奈川・丹沢)
仲間の「パタゴニ男」と
神奈川・丹沢の「檜洞丸」(ひのきぼらまる)へ。標高1601m。
僕は3度目で、パタゴニ男は初めて。
西丹沢自然教室からツツジ新道経由で登り、
犬越路を通って下山する周回ルートでした。
登山道に雪が残ってるということは知っていましたが、
(少なくとも関東平野では)晴天続きだった2月初旬、
「まあ、なんとかなるでしょう」と
最低限の雪対策はして登ったのですが……。
…………
ツツジ新道に入って1h。本格的な登りに備えて荷を改めるパタゴニ男。
パタゴニ男は6本爪のアイゼン。
僕はチェーンスパイク。
結論を言えば、これでなんとか歩けたけれど、
下山してから西丹沢自然教室のスタッフさんににこやかに
「6本爪アイゼンにチェーンスパイクですか。
それじゃあのルートは大変だったでしょう。
10本爪以上をおすすめしてるんですよ」と言われ、ちょっとバツが悪かった。
たしかに10本爪や12本爪アイゼンならラクなんだろうなと
思える箇所がありました(持ってないけど)。
「でも、楽しいコースだったでしょう?」「はい!」
下界は晴れてたけど、山の上はガスったり陽が射したりでめまぐるしい。
太陽を抱えて木が踊る。
馬鹿でかい幹の内側を覗いてはみたものの何もいなかった。
でも、この日はシカ3頭と遭遇。
一瞬の隙を狙ってフジのヤツが顔を出すからカメラがしまえない。
檜洞丸の頂上からほんの少し外れるとこのルートの全容が見えるんだけど、
何度来ても丹沢屈指の絶景だと思う。
ただでさえ登ってきた道(ツツジ新道)より高度感があって気が抜けないのに、
雪の量がツツジ新道より段違いに多くてだいぶ怖い。
まあ、ワインでも飲んで落ち着きましょうか。
丹沢ルネッサーンス! とか始めちゃって結局落ち着かない。
雪で思うように足がさばけず、全身緊張・疲労困憊。
ほうほうの体で下山しました。
コースタイムの1.5倍ぐらい時間かかった。
この日僕らは9時間山にいて、出会った登山者はわずか4名。
かなり静かな山歩きでした。
西丹沢自然教室でスタッフさんに「暖炉で温まって」と言われ感激。
ありがとうございました。
……そんな冬の檜洞丸。
トータルでは「やり遂げた感」や「勉強になりました感」の強い一日。
ホント雪をなめちゃいけないというのを肝に銘じつつ……
良いルートなんで、また来ます!