〈MH〉2017夏、始めました。八ヶ岳の権現岳へ
↑ 権現岳山頂と雲海に浮かぶ富士山
2017年5月27日の日の出時刻「4:30」。
マジですか。つい最近(3月)まで6時台だったよね!?
……ということで、
僕と「パタゴニ男」は勝手に夏山モードに入ることにしました。
夏と言えば、やっぱ八ヶ岳は外せなくない? ということで、
急に盛り上がったおっさんが2人、
先に書いておきますと、尋常じゃなく僕だけバテました。
夏本番が怖いです。
それはそれとして、僕らは初めて権現岳に行きましたが、
天気と素晴らしい眺望に恵まれ、ほうほうの体だった僕ですら、
総毛立つような瞬間がありました。
写真でざざざっと振り返ります。
…………
神奈川午前2時発。中央道〜小淵沢インター経由、観音平着4:30。
ジャストオン日の出時刻。着いたら明るい。もう夏ですね。
そして、もうこれだけクルマがいるもんなんですね。
…………
今回はピストン(往復ルート)ではなく、
「三ツ頭」経由ルートの周回ルートにしました。
ピストンコースの方が人気でしょうし、早朝スタートだったこともあり、
権現岳まで3人ぐらいにしか会いませんでした。
…………
コメツガだったかシラビソだったかの森。
…………
スタートして2hほどで稜線上の開けた場所へ。
知らない間に雲の上に来てたみたい。標高2,000mぐらいかな。
遠くに見えるは南アルプスオールスター御一行様です。
ここまでは僕も調子よく登れていたんですが、
2時間でタイマーが切れたみたいで、こっからはポンコツに。
そして、稜線は風も吹いていて、夏山気分を吹き飛ばすほど寒かったです。
上着を着て手袋もして歩いてました。
…………
権現岳、見えてきました(中央やや左の尖っているところ)。
うーん、遠いし、ギザギザしてるな……(汗)。
下のまあるい山容の画像は編笠山。よく権現岳とセットで登られている山です。
僕らはスルーしましたが…………。
…………
道中、ところどころ残雪もありました。
軽アイゼン・チェーンスパイクなどは要らないレベル。
…………
ヘトヘトになりながら標高を上げて行きます。
編笠山より高い所まで来ました。
…………
槍ヶ岳はピコンと尖ってるからわかりやすい。
…………
反対側を見ると、雲の中から頭を出している山があり……、
たぶんこれは金峰山かな?!?!
ピコンとしている部分は山頂にある五丈岩でしょう。
…………
観音平駐車場から3時間45分。
かろうじてコースタイム通りに「三ツ頭」という山に着いた時、
僕らが目にした光景は…………
…………
どーん。八ヶ岳南部のオールスター。
左側の尖ってる所がこれから登る権現岳。
中央やや右側のおむすび型は阿弥陀岳。
右側の荒々しく力強い山容が赤岳。
「八ヶ岳」というのは、
この地域のたくさんの山々(八つ以上あります)の総称なんですが、
赤岳が、標高(2899m)的にも山容的にも人気No.1です。
僕もパタゴニ男も、別ルートで赤岳に登ったことはありますが、
今回、南側から見て威風堂々たる佇まいに改めて圧倒されました。
ってか、よくあんな所まで行ったもんだな、俺…………。
…………
真反対を見ると、富士山がいます。
テンション上げてこ。
…………
三ツ頭から権現岳までの1時間は、本当に必死で登りました。
10m進んで30秒休むレベル(僕だけ……)。
そして到着した権現岳の頂上は、切れ落ちてる箇所も多く、
風も強くて落ち着かないので、そこでは休憩を取らずに
先に進むことにしました。
…………
権現岳の頂上付近(top画像を撮った辺り)から見た、
赤岳へ続く縦走路。うーん、ハードそう……。
…………
頂上からほど近い権現小屋でコーヒー休憩でもしようかと思いましたが、
小屋番さん(屋根の上にいる人)が、
「今、布団を干してまして、ちょっと時間かかっちゃいます。それでも良いですか?」
とのことだったので、焦らせるのもイカンと思い、場を辞しました。
編笠山の方へ下山し、青年小屋を目指します。
…………
下山開始してしばらくしてから、権現岳の頂上付近を振り返りました。
モアイ像のような奇岩がたくさんあって妙に惹かれます。
…………
相変わらず岩稜帯では腰が引けているパタゴニ男。
これを別角度から撮ると……。↓
ここ、そこまで厳しいかい!?!?(笑)。
…………
…………
小屋の中はほとんど見てないですが、
純粋にこのロケーションは素晴らしいと思いました。
いつか飲みに来たいなぁ。
僕らは小屋前のベンチで食事休憩を。
…………
なんだか夏っぽい日射しです。
稜線で強く吹いていた風も、ここではそよ風。
食事して、コーヒー呑んで、山岳地図を見ながら次の山の話をして……
至福のひとときでした。
で、「編笠山はまた次回でいいか……」と意見一致。
編笠山の山頂は経由せず、巻き道で下山することにします。
…………
青年小屋から2時間30分ほど森林浴をしながら下って、
観音平の駐車場に到着。
今回、全体のコースタイムが9時間ぐらいだったと思いますが、
パタゴニ男によると、「3分だけ巻きで到着しましたよ(笑)」とのこと。
頂上付近の登りでの遅れを、下山時に取り返していたのかもしれません。
この後は、道の駅こぶちさわの敷地内にある『延命の湯』で汗を流して
神奈川に戻り、おつかれさん会をして解散となりました。
…………
権現岳には勝手に地味なイメージを持っていましたが、
単体で見てもとても魅力的な山でした。
登山口が他にもあり、コースも複数ありますし、
編笠山や青年小屋(テント場あり)や権現小屋と組み合わせると、
日帰り・小屋泊・テント泊・縦走・周回など、様々な楽しみ方ができそうです。
八ヶ岳の南端ということもあり、
首都圏からのアクセスも比較的良いというのもポイントですね。
僕らもまたこのエリアに来たいと思います。