〈MH〉大菩薩嶺と大菩薩峠へ
都心からクルマで2時間ぐらいで登山口まで行けて、
そこまで長時間登らないので、
「行きやすい百名山」として人気の山。
山梨県の「大菩薩嶺」(だいぼさつれい)。
もっとも、大菩薩嶺の頂上はなーんも眺望がないのですが、
そこから「大菩薩峠」までの1hほどの
開けた稜線(りょうせん)ハイキングがつとに有名で、
よくガイドブックやハイカーのブログなどにも写真が載っています。
梅雨の長雨が続くある日、僕は雨天覚悟で「パタゴニ男」と2人、
山歩きをしてくることにしました。
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カーシェアのクルマで、パタゴニ男を途中で拾って、都心から約2h強。
メジャーな登山口の「上日川峠」に到着。「ロッヂ長兵衛」が目印です。
この時点で朝7時前。駐車場には数台しか停まってなかったです。
まー、1時間前まで雨だったしね。今日登ろうって人は少ないでしょうね。
ちなみに、ここまでのクルマのルートの大半は、
先日登った「乾徳山」とかぶってます。↓
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山行開始。しっとりモイスチャーなハイキング。
幸いなことに、下山するまで雨は降らなかったです。
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登り始めが1580mだったこともあってか、
割とあっさり、90分ほどで大菩薩嶺の頂上へ。
標高2057m。湿度高いけど涼しい。
ここは晴れてようが曇ってようが眺望ゼロの百名山なので、
道標にタッチしてそそくさと踵を返す。
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「雷岩」というところまで引き返してきて……本番はここからだぜ。
稜線歩きの始まりー。曇ってるけど気持ちのいい道やー。
たまに雲の切れ目から南に塩山市街地、北に雲取山(東京都最高峰)が見えました。
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大菩薩峠までのんびり歩いて、峠の茶屋(写真中央)で一休み。
ここで右に折れて下山して、駐車場に戻るルートが一般的ですが、
ちょっと足を伸ばしてみる。
この山の先に好きな場所があって、そこをパタゴニ男に見せたいから。
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それが、この斜面を下った所の「石丸峠」の分岐。
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石丸峠まで下りきって、来た道を振り返る。
この熊笹の中のトレイル(山道)の感じがたまらなく良いんです。
右側の刈り込まれたコース状の部分はナゾ。
この石丸峠で西に下山すれば駐車場に戻るコース。
でも、時間の余裕もあるし、ちょっと先まで歩いてみよう、ということに。
実は石丸峠から先(南へ続く稜線)は、昨秋に一人で来た道なんです。
↓ 昨秋撮った石丸峠の写真。
なーんか良いんだよなー、ここ。
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15分ぐらいだけ昨秋と同じ道で南進し、
「天狗棚山」で、大菩薩湖を眺めながら30分ぐらいまったり休憩。
小金沢山までは行かなくていいだろう。今日はここで引き返そう。
そう、パタゴニ男と決定。
ずっと曇ってたけど、良い山旅でした。
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あとは、来た道を石丸峠まで戻り、駐車場のある上日川峠方面へ下る。
おっ、昨秋はここから富士山、見えてたんだ。↓
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途中、林道の路肩崩落現場に驚きつつも、ぐいぐい下山。
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下山してからは、近くの「大菩薩の湯」で汗を流して……
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帰り道で目についた普通の食事処で、
山梨名物の「ほうとう」を食して帰りました。
パタゴニ男にとっては生涯初のほうとう。
都内に戻ってもまだ16時。その後、昼寝してから仕事もできたし、
一日が有意義に使えた気分。
大菩薩嶺〜大菩薩峠〜石丸峠は、さくっと周回するには最高のコースでした。
歩行時間は5時間、距離は10km弱です。
始めの大菩薩嶺までの登りをちょっと頑張れば、
(晴れた日なら)富士山や南アルプスなど素晴らしい眺望があるし、
稜線歩きの楽しさがよく実感できるコースなので、
ハイキング(登山)初心者にもうってつけですね。
僕らも晴れた日にもう一回挑戦したいと思っています。