やまとものとひと

登山未満ハイキング以上。散歩&出張スナップ。YouTube: Koba Japan

〈YMH〉八ヶ岳・赤岳天望荘に泊まる Mt. Yatsugatake (Akadake-Temboso hut)

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8月の終わりに一人で八ヶ岳に行きました。

 

主目的は八ヶ岳の主峰である赤岳の稜線上、2,722mの高地にある

赤岳天望荘に泊まること。ここを利用するのは初めてでした。

 

Day1:赤岳山荘駐車場〜南沢ルート〜行者小屋〜地蔵尾根〜赤岳〜赤岳天望荘(泊)

Day2:赤岳天望荘〜横岳〜硫黄岳〜赤岳鉱泉〜北沢ルート〜赤岳山荘駐車場

 

という、南八ヶ岳を巡る王道コースです。

稜線はほとんどの時間ガスっててあまり眺望はなかったです(泣)。

 

動画を作りましたので、よければぜひ。↓

 

youtu.be

 

赤岳天望荘に泊まったのは8月下旬の平日で、

電話予約を入れたのがその3日前。

 

赤岳天望荘は2名用あるいは3名用の個室が多くある山小屋で、

大部屋もありますがそれはコロナ対策で利用不可に。

また、名物のごえもん風呂もコロナ対策で使えませんでした

(わかってて行ったので問題なし)。

 

電話応対の感じからたぶん混んでないだろうと思ってましたが、

実際、定員200名のところ宿泊者約15名とかなり空いてました。

 

料金は一人1泊2食付き15,000円(2人用個室を一人で使った場合)と、

なかなか高額ではありますが、コロナ禍のこの時期、

営業を断念した山小屋も多い状況の中で、

プライベート空間を確保しながら泊まれるなら全く悪くありません。

Gotoキャンペーンにも対応してました。

 

スタッフの皆さんも優しくて、ご飯もボリュームたっぷりで、

寝具やトイレも問題なし。また行きたいと思える小屋でした。

 

…………

 

以下、動画でも少しだけ言及した「関西の男性」について余談。

 

赤岳天望荘の約15名の宿泊者の中で、ソロ客は僕ともう一人の男性だけ。

 

夕食後、小屋の外で雲だらけで残念な日没を見届けながら

その方(Tさん)と言葉を交わし、談話室で一杯やりました。

 

Tさんは関西在住で、仕事の休みのたびに一人で車を運転して

日本全国の百名山クラスの名峰を登っているという人で、

前日は甲斐駒ヶ岳にいたとのこと。

 

年3〜4回、楽して山に登ることしか考えておらず

(好物はケーブルカー)、今回も息切れ全開で登っていた

永遠のビギナーハイカーの僕とは次元の違う人でしたが、

Tさんは僕の地元、神奈川(丹沢)の山に登った時の話も交え、

終始ほがらかに語ってくれました。

 

翌朝、食堂の同じテーブルで朝ごはんを食べている時、

Tさんは真っ白にガスっている窓の外を眺めながら、

 

「昨日赤岳の頂上に行った時に眺望ゼロだったんで、

今日は晴れることを期待してたんですが、今日もダメそうですね。

関西からだとこの辺に簡単に来られる訳でもないので、

今回は『晴れの赤岳』にちょっとだけこだわってるんです(笑)。

ここにもう1泊しようかなぁ」とポツリ。

 

その後、僕は予定通り横岳方面に出発。

動画の通り、2時間ぐらい真っ白な中を歩いていた訳ですが、

硫黄岳に差し掛かる頃、一瞬だけガスが晴れました。

 

その時真っ先に頭に浮かんだのはTさんのこと。

 

一瞬の晴れ間を狙って赤岳のピークを踏み、ささっと下山したのか。

はたまた連泊を決め込んで、自室か談話室でのんびりしてたのか。

 

連絡先を交換していないのでわかりませんし、

仮に連絡先を知っていたとしても、

Tさんの行動にそこまで強い興味がある訳でもありません。

 

でも、素直に「良い一日を送れていたとしたらいいな」と思ってしまう。

 

今こうやってブログを書いていて、

山小屋で出会った見知らぬ人との何気ないやり取りが、

なぜか景観やご飯の味や急坂のしんどさと同じぐらい胸に残っている。

 

これが小屋泊ソロ山行ならではの愉しみであるような気がします。

 

Tさん、またどこかの山で。

いや、まず自分が体力増強して山に登り続けないと。

 

…………

 

動画と写真はこんな機材で撮ってます↓

 

 

Nikon デジタル一眼レフカメラ D7500 ボディ ブラック

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