やまとものとひと

登山未満ハイキング以上。散歩&出張スナップ。YouTube: Koba Japan

〈YMH〉大菩薩嶺〜大菩薩峠ハイキング 2021秋。富士山ばっちり【動画あり】

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皆さんは、仕事でお世話になっている同世代の人に、

 

「山に連れて行ってもらえませんか。あんまりハードじゃない所に」

 

と言われたらどこに連れて行きますか?

特に関東だったら。

 

まさに僕は先日、

仕事仲間のYさん(40代半ば)にそう声を掛けられました。

 

Yさんは登山ビギナーではありません。

 

「以前知人に誘われてグループで富士山に弾丸登山をしました。

普通のスニーカーとカジュアルウェアだったせいもあって

ヘトヘトのボロボロになりました。

それにこりて以来、山はどこにも行ってません。装備もゼロです。

最近はリモートワークばかりでずっと家にいて体力が落ちる一方ですし、

また行ってみたいなと思いました」

 

と言います。

 

たまにいる「富士山だけ登ったことのあるビギナー」。

そんな人をどこに連れて行くか。難題です。

 

僕とYさんはまず山行日を先に決めました。

 

互いに平日に動けるので、10月の平日に僕の車で

日帰りハイキングに行くことに決定。

幸いにYさんの家は我が家から近いのでピックアップも楽です。

 

ですが、やはり装備は気になります。

普段着・普段靴でOKとはさすがに言えません。

 

前日にYさんに時間を作ってもらって、

東京・恵比寿にある『モンベル恵比寿店』に一緒に行きました。

 

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↑トレッキングシューズのフィッティング中のYさん。

 

 

着るものや小物系はタウンユースでもかろうじて代用が効きますし、

僕のものを貸してもいいのですが(実際ザックは貸しましたが)、

クツだけはそうはいきません。

 

安全面と機能性を考えて、トレッキング仕様のミドル〜ハイカット、

ゴアテックス(防水透湿性素材)入りのものを履いてほしい。

 

足に合ったトレッキングシューズを一つ持っておけば、

これからもどこの山にも行けるし、

荒天時や災害時などにも役立つからと伝えました。

 

Yさんは「クツは絶対買うつもりで来ました」とのこと。

 

棚に並ぶクツをざっと見てデザイン重視で

『ワオナブーツ』(17,050円)のブラウンを選び、

店員さん立ち会いのもとじっくりフィッティングをしてから購入しました。

 

事前に予算は組んでいてくれていたみたいで、他にもモンベルで、

 

● トレッキングパンツ(長ズボン)、

● トレッキングソックス(メリノウール)、

● 機能素材(ウィックロンという速乾性生地のやつ)の長袖Tシャツ、

● 入門者向け雨具の上着(「レインハイカージャケット」だったかな。

ウインドブレーカーっぽく常時着用できる軽量・薄手のアウター)、

● 水筒(樹脂製クリアボトル)、

 

を購入。

クツのフィッティング含め1時間弱で買い物が終わりました。

 

3シーズン(春夏秋)の日帰り〜1泊ぐらいの登山・ハイキングなら

最低限このへんが揃ってれば大丈夫かなと思います。

 

上記動画にちらっとYさんの「モンベル一張羅」の姿が

映っていますので、よければご覧ください

(首から下げているポーチは本人私物。

トレッキングポール1本とザックは僕のです)。

 

休憩時・荒天時の保温着は、

ユニクロのダウンベストを持っている」(Yさん)とのことだったので、

それを持って来てもらうことにしました。

 

モンベルでのお会計は総額4万5千円ぐらいでした。

 

例えば、装備ゼロの非ハイカーが夏休みに友人に誘われて、

富士山や北アルプスの涸沢などに山小屋泊で行くことになった場合、

登山専門ブランドでお安く一式揃えるなら、

「5万円」が一つの目安になるのかな思います(ザックも買うなら6万円前後)。

 

ただ、この金額はモンベルだから実現できるもの。

海外ブランドだと1.25倍〜1.5倍はするでしょう。

 

ネット通販ではもっと安いアイテムもありますが、

登山という危険を伴うアクティビティで、

全幅の信頼を寄せるには心もとない品質・耐久性のものも混じっています

(デザインも著名ブランドのパクリっぽいものが見られます)。

経験者・熟練者でなければそのあたりの目利きは出来ません。

 

もともと生地・縫製を含めた品質と

サイズ・バリエーション展開は抜群のモンベル

加えて最近はデザインも良くなっているので、

「まずモンベルを基準に検討するといいんじゃない」と

今まで以上に人に勧めやすくなりました。

 

…………

 

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本題の「山」について。

 

候補はいくつかありましたが、山行前日まで確定していませんでした。

 

Yさんのクツのフィッティングを担当してくれたモンベル店員さんに

「どこに行かれるんですか?」と聞かれて

真っ先に口をついて出てきたのが「大菩薩峠」。

 

僕は以前、大菩薩とその隣の小金沢山に行ったことがあり、

すごくいい印象がありました。

 

monotohito.hateblo.jp

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今回僕らが行ったのは紅葉最盛期の前の平日だったこともあり、

登山者も多くなくマイペースでのんびり歩くことができました。

 

僕の希望で下山は少し遠回りの石丸峠経由にしたため

Yさんは最後はだいぶ足にきていた様子でしたが、

ずっとiPhoneを構えて富士山を入れた構図で連写するぐらい

眺望を楽しんでくれていました。

 

僕は2ヶ月前に富士山に登りましたが、

やっぱり富士山は登るよりも見る山だなとも思いました(笑)。

 

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それはともかく、ビギナーさんを連れて行く山として

大菩薩嶺大菩薩峠ルートはやはり定番だなと。

 

都心からのアクセスが比較的良い(マイカーが良いが公共交通機関でも来られる)。

ロープウェーやケーブルカーを使わず登山口駐車場からすぐ登れる。

標高差500mぐらいで危険箇所のない山道。

豪雪地帯ではないので登山適期が長い。

晴れていれば稜線上からずっと富士山が眺められる。

エスケープルートもあり下山しやすい。

 

……と考えると、ビギナーのみならず、

僕のように体力はないけど気軽に山歩きを楽しみたいというハイカーにも

適した山だということです。

 

幸いにもYさんは「また山に行きたい」と言ってくれていますので、

次は神奈川の丹沢か箱根にでも行こうと思っています。